も く じ
1) はじめに
2) バードウオッチングって何?
3) どこでバードウオッチングするの
4) 野鳥の見分け方
5) 双眼鏡とスコープ
6) フィールドガイド
7) フィールドノート
8) 服装とTPO
9) 野鳥ってどんな生き物か?
10)どんな飛び方をするの
11)動作とクセ
12)姿勢も見分けるポイント
13)探鳥会へ出かけて見よう
14)フイールドマナー
15)ものさし鳥をおぼえよう
16)ミニサンクチュアリーを作ろう
17)日本野鳥の会について
冬こそバードウオッチング
はじめに
私たちの住む龍ヶ崎周辺にはたくさんの野鳥がすんでいます。そして四季折々に変わった野鳥が見られます。町を歩いていて、田んぼ道を歩いて、多くの野鳥といき会います。田植え前後の田んぼや半田の飛行場周辺や冬の牛久沼、森林公園などで多くの野鳥に会います。その野鳥の名前や生態が判ったらどんなに楽しいことでしょう。その野鳥のことについて考えてみましょう。
野鳥は自然の中で生活し、自然のしくみを構成している生き物のひとつです。
彼らは、他の生き物と色々なかかわりを持ってダイナミックな自然のしくみに組み込まれ、自然を形づくり、動かしています。同じように、人間もこの自然のしくみに深く関係し、自然の恵みを受けながら生きています。そのため、野鳥に親しみ、野鳥を知り、そして彼らを守ることは、野鳥だけでなく、野鳥をとりまく自然を保護することになります。それは、私たち人間にとっても住みやすい環境づくりにほかありません。
バードウオッチングを通じて野鳥がかわいい、きれいだと感じてみませんか。
自然の中に身をおくことから何かを得るものがあったらば、これを機会に、この地球を守るためのやさしい生活の方法や、野鳥たちが生活する自然を守るためにどのようにしたらよいか、考えていただきたいと思います。バードウオッチングは、だれでもいつからでも始めることができる、自然を体験する趣味です。
バードウオッチングって何?
バードウオッチングは、日本語では野鳥観察とか探鳥などと言っています。野外で野鳥の姿を見たり、声を聞いたりして楽しむ趣味と解説されます。
まずバードウオッチングは、自然や野鳥に接し、素晴らしい、楽しい、素敵という感性を持っていれば、楽しめるものだと思います。そして、野鳥と接することから科学的な興味を満足させたり、絵を描いたり、あるいはのんびりとムードを楽しみ、ストレスを解消させるなど、いろいろな楽しみ方を見つけて下さい。
バードウオッチングには、専門的な知識や技術は必要ありません。いつでも、どこでも、だれでも、気軽に始めることができます。季節の移り変わりを敏感に知るようになるでしょう。シジュウカラのさえずりから春が近いことを知り、ツバメの渡来で初夏。モズの声で初秋。ツグミの姿で冬本番であることがわかります。
バードウオッチングを通じて自然と親しむことから広がる世界。これを忘れることはできません。たとえば、野鳥ばかりでなく野鳥が食べている植物や昆虫、止まっている樹木など、他の多くの野生の生き物たちの存在にも気がつくことでしょう。野鳥を通じて、大自然の扉を開くことができます。
どこでバードウオッチングをするの?
バードウオッチングはいつでも、どこでもできるものです。まず、台所から見える窓辺の植木に小鳥が来たら目を向けることから、毎日の通勤通学の途中に野鳥をウオッチングすることだってできます。要は、野鳥が身近にいると感じること。そして野鳥に目を向ける余裕と感性を絶えず持ち続けること。そうすれば、野鳥たちのほうからいろいろなおもしろい世界を見せてくれます。
次に、身近な自然へ出かけてみましょう。近所の神社や小川、田んぼ、そして牛久沼、蛇沼、森林公園や牛久自然観察の森にはたくさんの野鳥がいます。又、龍ヶ崎周辺の田んぼには、春と秋の渡りのシーズンには沢山のシギ、チドリが見られます。初夏の桜川村の浮島草原も素晴らしい所です。冬には江戸崎の稲波干拓に、関東地方ではここだけしか見られないオオヒシクイが渡って来ます。
こんなに近くに気楽にいつでも行ける場所がたくさんあります。
野鳥の見つけ方は?
最初はなかなか野鳥が見つかりません。さてどうしたら見つかるでしょう。
野原や山に行き、しばらくして慣れてくると不思議なことに自然に鳥が目に入ってきます。習うより慣れろのたとえ通り、1回でも多くフィールドに出て野鳥と親しむ機会を作ったり、クラブの探鳥会に参加してベテランたちの鳥の見方を参考にして、腕と目と耳を磨いて下さい。
野鳥を見つけるポイントは、まず、野鳥の止まりやすい所は決まっていますから、初めはそのような所を探してみましょう。たとえば電線、アンテナ、木のテッペン、池のクイなどに目を向けてみましょう。そんな所にポツンととまっているのが野鳥であることが多いのです。
次は、野鳥特有の動きに注意しましょう。林の中で水平に移動したり、「チョロッ」という動きをするのはほとんど鳥です。また、空を飛んでいくものの多くは野鳥です。この特有の動きに目がいくようにしましょう。
そして、声です。鳥ほど絶えず声を出している生き物はいないでしょう。
きれいで、複雑なさえずりはもとより、群で林を移動するときなど、いつも仲間どうしで呼び合います。また、飛び立つときに「チーッ」とか「チッ」とか声を出すことも多く、そのような声で鳥の存在に気がつくことが少なくありません。
双眼鏡とスコープの選び方と使い方
野鳥を観察するためにはなくてはならない道具のひとつです。
カメラ屋さんに行くとたくさんの双眼鏡が並んでおり、どれにしようかと迷いますね。まず手にとり、確かめて選びましよう。のぞきやすさと持ち歩きやすさから選ぶと、7倍から10倍程度の倍率で、対物レンズの直径が20_から40_くらいの機種から選べば正解です。
性能は値段相応ですから、安いだけで飛びついてはいけません。すこし高いかなと思うくらいでも、信頼あるメーカーのものを買っておきましょう。よく見えて、長持ちします。
次に使い方です。まず、双眼鏡をのぞいて自分の目の幅とレンズの幅に合わせます。双眼鏡を両手に持って、目に当ててのぞいた視野がひとつの○になるよう曲げて調整します。次に、左右の目の視力が違う方は視度調節をします。これは、目標をひとつ決め、まず左の視野だけでピントリングを使って合わせます。
次に、右の接眼レンズが手元で動くようになっていますので、これでピントを合わせます。左右の視力が同じならば、視度調整を0に合わせておきます。
ダハプリズム ポロプリズム フィールドスコープ 7倍から10倍が最適 20倍から25倍が最適
フィールドガイド(野鳥図鑑)の選び方と使い方
野外で鳥と出会ったら、その場で名前を知りたい。そんな願いをかなえてくれる、ハンディな野鳥図鑑、フィイールドガイドが数多く出版されるようになりました。
フィイールドガイドは「野外観察に役立つ、手軽で正確で便利な野鳥の図鑑があれば、バードウオッチングが楽しくなる」ことに気づいた人たちが、これからバードウオッチングを始める人たちのために、心を込めて作ったものです。
よいフイールドガイドがあれば、野鳥との出会いの楽しさも広がります。もし、あなたがフイールドガイドをお持ちでなければ、この機会にバードウオッチングに最適なフイールドガイドを選んでみましょう。よいフイールドガイドを持っているかどうかで、野鳥との距離が違ってきます。
お薦めフイールドガイド(野鳥図鑑他)
書 名 出版社 著 者 価 格 フイールドガイド日本の野鳥 日本野鳥の会 3,364円 新・山野の鳥 日本野鳥の会 550円 新・水辺の鳥 日本野鳥の会 550円 山渓ハンデイ図鑑日本の野鳥 山と渓谷社 叶内拓哉 3,000円 フイールドブックス野鳥 山と渓谷社 叶内拓哉 2,330円 バードウオッチング入門 山と渓谷社 松田道生監修 1,553円 鳥630図鑑 日本鳥類保護連盟 3,791円 ワシタカ類飛翔ハンドブック 文一総合出版 山形則男 1,000円 カモハンドブック 文一総合出版 叶内拓哉 1,000円 野鳥観察図鑑 地球丸 松田道生 1,700円
フイールドノートの選び方と使い方
フイールドノートは、見つけた野鳥の名前や、観察した記録をメモしておくものです。また、初めは名前のわからない鳥と出会うことが多いので、見た特徴をメモしておいて、後で名前を調べるためにも必要です。基本的には、どんな手帳でもかまいません。ただし、持ち運びのことを考えるとポケットに入る大きさ。
バードウオッチングの目的は人によって違いますから、目的にそって自由に書き込めるものを選ぶとよいでしょう。書くときの基本は、年月日、時間、地名、天候と今日会えた野鳥の名前。初めのうちは見えた特徴や、印象もメモしておきましょう。又鳥の数、行動、その他、花や昆虫の名前、出会ったバードウオッチーの名前や住所も。
服装とTPOのヒント
バードウオッチングにいくには、どんなかっこうでいったらよいかという質問をよく受けます。いつも「特に決まった服装はありません。ご自由にどうぞ」と答えています。自然の景色に溶け込めるカーキ色、オリーブ色、レンガ色などのアースカラー系のコーディネートがお勧めです。
暑いところへ出かけるときは、帽子を忘れずに。寒いところへ出かけるときは、毛糸の帽子などで防寒するとよいでしょう。又大きめのポケットがあると野鳥図鑑やノートを入れておいて、いつでもすぐに出すことが出来ます。
次は靴です。やはり履きなれたものが一番いいでしょう。軽くて歩きやすいものであまり靴音がしないもの。水辺に行くときはゴム長が一番です。
野鳥ってどんな生きものか?
鳥類は、羽毛に包まれていることが他の生き物にはない大きな特徴です。このほか、卵を産むというのも特徴です。私たち哺乳類と同じように背骨がある(脊椎動物)、体温が一定である(恒温動物)、心臓が四つの部屋に別れている(二心房二心室)ということもくわえられます。
ペンギンやダチョウなどのように飛べない鳥もいますが、多くの野鳥は飛ぶことができて、その生活は移動性に富んでいます。これらも、鳥類としての大きな特徴です。飛ぶということから、他の生き物が食べることができない所の食物を得たり、巣を作れないような所に巣を作ったりすることができます。また、長距離の渡りをするものもたくさんいます。
また、飛ぶために、人間でいえば手は翼となっています。また、尾も飛ぶときのバランスをとるための尾羽になっています。また、ないぶの構造も飛ぶために便利なようにできています。たとえば、身体を少しでも軽くするために骨の中には空洞がたくさんあります。さらに、身体の中に食物をため込まないように腸は短くなっています。
基本的には人間に飼われたことのない、自然のしくみに組み込まれた鳥類が野鳥なのです。
どんな飛び方をするの?
野鳥の素晴らしさは、飛ぶことにあります。大空を自由に飛ぶ野鳥に憧れて、バードウオッチングに興味を持った人も少なくありません。
生き物の中には、鳥以外にも空を飛ぶものがいます。昆虫と、獣の仲間ではコウモリがいます。
そして、機械の翼の力を借りて、人間も空を飛ぶ生き物の仲間入りをしました。でも、これらの中で、風を使うのが一番上手なのは、やはり鳥たちでしょう。
なぜ鳥は飛べるのか。これは、空気の流れを受けて、自然と上に引き上げられる力を生じさせる翼の特殊な構造にほかなりません。このほか鳥たちは、飛ぶための工夫が身体中に組み込まれています。たとえば、骨の中は空洞の多い構造になっています。また、身体の中には気嚢(きのう)という、空気をためて身体を軽くする器官があります。
さらに、食べた物で身体が重くならないように腸は短く、すぐに身体の外に排せつ物を出せるしくみになっています。また、翼を動かすための筋肉が発達しているのはいうまでもありませんが、胸にはこの筋肉を受ける龍骨という特有の骨が胸にあります。
さて、このようにして飛ぶことによって生きていく空間を広げた鳥ですが、種類によって微妙に翼の構造が異なり、飛び方が違います。飛び方ひとつをとってみても、それぞれ理由があり、鳥にとっての都合があるわけです。そんな目で、自由に飛ぶ野鳥の姿を見ると、いろいろな感慨があるかもしれません。
動作とクセの意味は?
野鳥は生き生きと活動しています。そしてさまざまな動きをします。飛ぶという行動以外にも、歩く、走る、泳ぐ、食べる、鳴く、そして休むなど、いろいろです。そのいずれをとっても生きていくために必要不可欠な行動であり、ひとつひとつに、それぞれ深い意味があります。
まず、歩くについて。
スズメはどのような歩き方をするでしょう。
答えは、両足をそろえて跳ねるように歩く、です。いわば、ホッピング。ピヨンピヨン歩きとでもいいましょうか。
ではもう一種、身近な野鳥、ムクドリはどうでしょう。答えは、人間と同じような、左右の足を交互に動かすウォーキング、ノコノコ歩きです。また、カラスの仲間は両方の歩き方をします。鳥にそんないろいろな歩き方があるのかとお疑いの向きは、近くの公園にでもいって確認してみましょう。
鳥の歩き方を観察することは、その鳥の種類を調べる一助になります。
このほか、野鳥の動作には、特有の動きがあります。その例をいくつかあげましょう。
しゃっくりのように、頭をピョクコピョコ上げ下げする動作は、カワセミやチドリの仲間に見られます。
尾を上下にリズミカルに振るのは、セキレイの仲間。イソシギのほうが、セキレイ類よりテンポがよく、まるでサンバのリズムのようです。尾の動きでは、モズはとまっているときにくるくる回す動作をします。ジョウビタキは、まるで鈴の音が聞こえてきそうなほど細かく尾を振ります。
また、コサギの足は水の中に入れて小刻みに震わせます。これは、水底の泥の中の生き物を驚かせて、追い出すためのものです。
どうして頭をヒョコヒョコしたり、尾を振ったり等まだまだわからないことだらけです。あなたがじっくり観察して解明してください
。
いずれにしても、図鑑に描いてある姿や形、色という特徴だけでなく、野鳥たちの動作も特徴のあるものがたくさんいます。これも、野鳥の名前を識別する材料となります。
イソシギ
ハクセキレイ
カワセミ
ジョウビタキ
コサギ
姿勢も見分けるポイント
野鳥を見つけるときは、飛んでいる状態、動き回っている状態、そしてとまっている状態があります。飛行と動作のクセはお話ししました。今度は、とまっているときの姿勢です。
野鳥は、木の枝やアンテナなど、水平のとまり場所にとまっている状態で見つかることが多いものです。このような見張り台は、翼のある鳥ならではの利用場所です。また、見晴らしの良い所は、食物を見つけるのにも、仲間の鳥がテリトリーに侵入してきたのを見つけるにも便利です。
ベテランのバードウオッチャーならば、遠く離れた木の梢にとまった、逆光でシルエットになった姿からでも、特徴的な種類であれば野鳥の名前がわかります。このような条件の悪い中で名前を調べるための材料は、わずかです。そのひとつが姿勢です。
とまり方だけでも何の仲間の鳥であるか、調べるのにたいへん役に立ちます。
そして、大きさ、すんでいる環境、鳴き声などから、特定の1種類の名前に絞り込んでいきます。
探鳥会へ出かけてみよう
探鳥会をひと言で表すと、自由な感覚と方法でバードウオッチングを集団やグループで楽しむ会。より多くの人たちが、バードウオッチングを通じて身近な環境に目を向け、自然保護について考える契機となれば・・・という趣旨で、日本野鳥の会の全国の支部をはじめ、さまざまな団体の主催により、日曜・祭日を中心に各地で開かれています。
私たちの龍ヶ崎バードウオッチングクラブは毎月、第一日曜日を探鳥会の日と決めて竜ヶ崎市周辺やたまには遠くの日光高原等に出かけています。
さて、当日の朝・・・余裕を持って出かけましょう。そして雑談や鳥情報を聞きながら待ちましょう。
集合場所には当日の案内役の幹事さんが望遠鏡や双眼鏡を持って皆さんの来るのを待っています。岩本久則先生の白鳥がききょうをくわえて飛んでいる旗があったらそれが会旗です。
集合時間になって幹事さんの挨拶がすめば、今日の見どころや歩く予定、注意事項などが紹介されます。龍ヶ崎周辺の場合は現地集合の時と龍ヶ崎市役所集合があります。市役所集合の時は報告が終わって出発になりますが、あまり多くの車での探鳥会に出かけますと道が混み合い、細い農道等では迷惑をかけますので、何台かの車に乗り合わせましょう。
手軽にバードウオッチングが楽しめる探鳥会は、野鳥の探し方、名前を覚えるコツや観察方法、観察機材の選び方など、たくさんの情報も入手でき、また友だちづくりやストレス解消にも役立つなど、いろいろと便利です。たまには、鳥を探しながらのんびりと過ごす休日も悪くありません。
探鳥会をはじめとする自然観察の集まりは、自然の中を歩き、自然のしくみを体験できる場所として、また、自然保護を考え、あるいは実践する人を増やすためのきっかけを作る場として、自然を守ることに対するコダワリを持っています。趣味に閉じこもるのではなく、自分たちの世界をより広げようという方は、探鳥会への参加をお勧めします。 当会「探鳥会参加規定」参照
フイールドマナー
や・・・野外活動、無理なく楽しく
さ・・・採集は控えて自然はそのままに
し・・・静かに、そーっと
い・・・一本道、道から外れないで
き・・・着るものにも一工夫
も・・・もって帰ろう、思い出とゴミ
ち・・・近づかないで、野鳥の巣
ものさし鳥を覚えよう
皆さんが一番良く知っているのはスズメだと思います。それより少し大きいムクドリ、ヒヨドリ、キジバト、ハシブトガラスはどれも皆さんが良く見かける、知っている野鳥です。この5種類の鳥を基本5種と言い、ものさし鳥と呼んでいます。
基本5種をよく覚えると、スズメより大きいとか、キジバトより小さいとかの基本になります。スズメはジュース缶くらいです。(14cm)
そしてスズメより止まる姿勢が立っているから、これはカワラヒワとか、ムクドリとそっくりだけれど、のこのこ歩かず、ポッピングしているからツグミ、といったように他の鳥が見分けられるようになり、家の近くにも以外に多くの野鳥がいることに気づかされます。
スズメの羽の色、全体の形、止まった時の姿勢、飛び方、鳴き声、歩き方などをよく観察しましょう。例えば、スズメは足をそろえてピョンピッヨンと歩く(ホッピング)がキジバトは足を交互に出して歩く。ハシブトガラスはホッピングとのこのこ歩きの両方、といったぐあいで、少しずつ野鳥それぞれの違いがわかってきます。
ミニサンクチュアリーを作ろう
遠くに出かけなくても、自分の家に野鳥を招待しましょう。
小さな庭でも木を植え、餌を与え、水場を作ってやると野鳥は集まってきます。
鳥が休める植え込みを作り、ネコなどにおどろかされないような場所を作ってやりましょう。冬になると、野鳥のエサが少なくなります。12月頃から3月の寒い時期だけ、少しのエサを与えましょう。喜んで集まってきます。
エサ台の最初はスズメしか来ないかも知れません。ヒヨドリしか来ないかも知れませんが、最初はどこでもそうです。スズメ、ヒヨドリが安心して来るようになればしめたものです。必ず他の野鳥もどんどん来ます。エサはパンクズ、ごはんつぶ、柿、りんご、ひまわりの種、ピーナッツ等、色々な野鳥がエサの種類により集まります。野鳥も好き嫌いがあるんですね。
水場を作ってやりましょう。町じゅうにはあまり水場が無いので水場を作るだけで沢山の野鳥が来ます。野鳥は毎日水浴びをしますので、浅いところから深いところまである水場を作ってやりましょう。浅いところは1〜2センチ、深いところは5〜6センチが良いでしょう。
そして実のなる木を植えましょう。木の実が好物の野鳥は沢山います。特に冬にはエサが少なくなるので喜んで集まります。赤い実のピラカンサ、ウメモドキ、ナンテン、ネズミモチなど丈夫で沢山の実を付けます。
エサだけで無く、実のなる木を植え、水場を作りと環境全体を整えることが大切なのです。
ミニサンクチャリーによって、身近に野鳥の声が聞こえ、チョウやトンボが飛ぶ自然環境が戻ってくるのも夢ではないでしょう。それは自然の生き物のためだけではなく、人間にとってもすばらしいことです。
さあ、早速ミニサンクチャリーを作りましょう。
「日本野鳥の会」について
野鳥が好き
自然が好き
野鳥の暮らす自然を守りたい
日本野鳥の会は、いつでもだれでも会員になれる、民間の自然保護団体です。
「野鳥も人も地球のなかま」の考えのもと、多くの方の支援を得て、自然を守る活動を続けています。
あなたの参加をお待ちしています。
会員になると
全国に55,000人の会員がいます。あなたが会員になることで、会の活動が大きな力になります。野鳥をまったく知らなくても大丈夫。会には野鳥や自然を大切にしょうと思っている方なら、どなたでも、いつでも入会できます。ぜひ、この機会にご入会ください。
会員の特典
全国にある協定旅館(90軒以上)で宿泊料の割引、レンタカー、フェリーの割引を利用できます。
入会するには
探鳥会のときに岸さんか役員の方に、申し込みください。
おおぞら会員(総合会員)になると、「野鳥」誌が年11回発行され、会の活動や野鳥のカラー写真、全国の野鳥や自然保護についての記事が満載。ご家族みんなで楽しめます。又茨城支部報が年6回届きます。茨城県で行われる探鳥会を中心に支部情報がぎっしり。地域の鳥や自然に親しみたい方にぴったりです。
会費は
会費は次のとおりです。
目的に応じてお選びください。※会費は年額で、支部会費は茨城支部のものです。
会員の種類 入会費 本部会費 支部会費 計 青い鳥会員
全国及び地球規模の
活動を支援したい方1000円 5000円 6000円 赤い鳥会員
バードウォッチングなど地域活動への
直接参加と支援をしたい方1000円 1000円 2000円 4000円 あおぞら会員
全国的な活動への支援と
地域活動への参加も両立したい方1000円 5000円 2000円 8000円
※家族会員:ご家族1名につきプラス500円(入会費は不用です。)
(注) 本会会員制度はいろいろあります。入会に関するお問い合わせは
〒151−0061 東京都渋谷区初台1−47−1 小田急西新宿ビル1F
(財)日本野鳥の会 会員センター 03−5358−3510まで
FAX 03−5358−3608
「日本野鳥の会は、野鳥や自然を愛する人々が集う自然保護団体です。」
(引用文献)
(財)日本野鳥の会編
「今日からはじめるバードウオッチング」(1993年)
「バードウオッチング ビギナー探鳥手帳」
「野鳥も仲間 感じるバードウオッチング より」 RBWCトップページへ