出会い頭にバッタリ「溝五位」に出会う! 標高6メートル 2022年4月25日 茨城県南部 岸久司
水田が広がる中での小さな森での出来事です。
時々移動中のキビタキの声がするので、この日も林縁を歩いていると草むらからサギが飛び出して藪の中に吸い込まれていました。あれ! ゴイサギの幼鳥にしては赤茶色が強いなと思いつつ、オオヨシゴイ、いやミゾゴイ、やっぱりゴイサギだなんて思いながら、遠くから探すも見つからす。気になって1時間後に戻ってみると樹上に下半身が見えていて双眼鏡を覗き、本種だと確信いたしました。そのごすこし移動して枯れ枝に止まり、画像の記録ものこせました。その後3日ほど夕方も尋ねましたが気配はなく、移動したものと判断しました。
本種は里山の沢沿いでの繁殖が主なので、たまたま移動中この平地林で休んでいたのでしょう。この森ではクヌギなどの営巣木はあって、隣接する水田でカエルは捕らえられると思われますが、林床面積は狭くてミミズや地上性の昆虫は少なく、繁殖地としては無理なのかもしれません。
以下はご参考です。
・2020年全国繁殖調査結果はこちらです。ミゾゴイ.png (1025×400) (bird-atlas.jp)平地でも繁殖記録はあるようです。
・環境省は絶滅危惧II類(VUに指定されています。茨城県では情報不足とされました。近年では大規模なソーラーパネルによる里山の森林伐採による繁殖への影響が懸念されています。