桜川村
(西の州干拓、甘田入干拓地周辺)
タマシギ
 
1.特徴
  霞ヶ浦の水底の泥を汲み取り、湿地へ積み上げて干拓地を造り水田にする計画で、既に一部分が実地されています。ここは霞ヶ浦周辺で戦前から行われている干拓事業の最後の場所と思われます。近くでは本新島干拓(東町)、江戸崎入干拓、羽賀沼干拓(江戸崎町)、余郷入干拓(美穂村)がありました。
 干拓される前は雁や鴨などの野鳥の名所だったそうです。今では水が入った場所は、シギ、チドリ類、バン達の格好の餌場となっています。従来よりこの地域は、シギ、チドリの渡りの中継地として知られています。  又コチドリ、シロチドリ、コアジサシも少数が繁殖しています。その他付近で、水の入った休耕田を探して見ましょう。
(シギ、チドリの渡りは4,5月頃と8,9月頃が最盛期ですが、8月中旬から9月下旬がベターです。又シギ、チ類がいなくなった頃には、北からカモ達が沢山入ってきます)
*毎年8月中旬に茨城県支部主催の探鳥会が実施されています
*注意 「バーダーとしてマナーを守りましょう」
 地元の方の交通の妨げや作業の妨げにならないように、また立ち入り禁止区には入らないように十分に自覚しましょう!!
2.交通 
  車のみ
 
3.見られた野鳥の記録
(1) 夏
シギチ類  タマシギ、コチドリ、シロチドリ、メダイチドリ、ムナグロ、キョウジョシギ、トウネン、ヒバリシギ、オジロトウネン、ウズラシギ、ハマシギ、エリマキシギ、キリアイ、ツルシギ、アオアシシギ、コアオアシシギ、クサシギ、タカブシギ、キアシシギ、イソシギ、ソリハシシギ、オグロシギ、タシギ、オオジシギ、アカエリヒレハシシギ、ツバメチドリ
クイナ類 バン、オオバン
サギ類 ゴイサギ、アマサギ、チュウサギ、コサギ、アオサギ
*水が入っている休耕田はタニシや水生昆虫がくらしています、これらの生き物がシギチ達のエネルギー源になっているようです。
*シギチ類は警戒心が強い鳥です、なるべく車の中から観察して脅かさないようにしましょう。
 *種類も多く、背格好も、羽色も良く似ていますので、識別は始めは難しいですが、それだけに楽しみも多いいですね。
*休耕田で、プューイと鳴きながら、餌をとったり休息している光景は、すばらしく、これからもずっと、この光景が残っていくことことを期待してなりません。 
    
(2) 冬   
   ワシタカ類 ノスリ、チョウゲンボウ、チュウヒ等
4.お土産 
 「こうのの大福」  国道125沿い