利根川の河口には、茨城県の波崎漁港と千葉県の銚子漁港があります。漁港には関連施設である、水揚げ場、入札場、魚体の処理をする加工場、そこから排出される汚水に混入する魚肉などの残滓(ざんし)などがあり、港の掃除屋と呼ばれるカモメたちにとって採餌と休息の場が一緒になった絶好の場所であります。

行き方

龍ヶ崎市から車では利根川を南下し、行き止まりを左折してすぐに、国道124号線に入り右折れしてあとは一直線で銚子大橋に行きます。その銚子大橋すぐ手前を左折するとすぐに「かもめ公園」があり、中に無料駐車場があります。

地図:下のバナーをクリックして下さい。)
    

波崎のカモメたち

 渡ってきた鳥たちは最初に目にする陸地で翼を休めるのだろう。北から南へ渡るカモメたちは、黒潮と親潮の出会う、イワシ漁の盛んな銚子、波崎両港を越冬の場としてきた。カモメ類は海洋性の鳥ではありません。

沖に出て水中の魚を積極的に捕食することはせず、せいぜい網に囲まれたイワシを失敬するくらいであります。したがって、カモメたちはおこぼれの多い水揚げ場や水産加工場のある漁港の近くで群れて生活しています。

別名「入り江カモメ」とも呼ばれるユリカモメは、河口付近よりも波の静かな河川の中流域を好んで生活しています。採餌方法も大型カモメ類と異なり、水深の浅い所でちょっと飛び上がっては頭から水中に飛び込んで積極的に小魚を捕食します。

波崎漁港は知る人ぞ知る迷鳥、珍鳥のよく出る所であるが、だめなときはまったくだめな場所でもあります。1日に35種類のシギ、チドリ類を数えたり、オーストラリアセイタカシギ、カラシラサギ、クロツラヘラサギ、コオリガモは過去のことになってしまったが、ウミネコの黒化個体や足の黄色いセグロカモメは毎シーズンのように見られます。

ミヤコドリ、ミユビシギ、メリケンキアシシギなどは常連で、漁港内ではアビ類やカイツブリ類がよく見られ、特に群生の強いハジロカイツブリの大きな群れは見事であります。

探鳥地としては狭いが、常連のウオッチャーも多いようです。

 港と利根川を運河で仕切ったために離れ島になった洲鼻とよばれる一角では毎年コアジサシがコロニーを作り、1995年には日本一の営巣数を数えました。毎年8〜9月の渡りの時期には数千羽の群れが休息に集まります。

   バードウォッチングマガジン バーダー Birder より抜粋

 波崎愛鳥会 鈴木恒治書


鈴木先生が撮影されたカモメたち(写真をクリックすると拡大して見られます。)
カモメ クロネコ ミツユビカモメ オオセグロカモメ クロトウゾクカモメ
シロカモメ ウミネコ ワシカモメ セグロカモメ カナダカモメ



鈴木恒治さんのカモメの写真と解説文が見られます

波崎町のホームページ内

「波崎で見られるカモメ達」

http://www.net-ibaraki.ne.jp/hasaki/kamome/index.htm




アフターバードウオッチング

お昼は銚子の「一山いけす」での魚料理は如何でしょう。その他に「宮内」や「礁」(いぐり)など旨い魚料理の店が多くあります。

「一山いけす」の2階からの眺めと沢山群れ飛ぶカモメを見ながらの食事は最高です。冬には窓から目の前にワシカモメの成鳥が見られ、ほかにクロサギなどのサギの仲間、カンムリカイツブリ、ウミウ、ウミアイサ、ウミスズメなども双眼鏡なしで楽しめます。

又お土産は水産ポートタワーにある「ウオッセ21」水産物即売センターでは獲れたての魚を売っています。

いち山いけす 銚子市黒生海岸7387−5  0479−22−7622

水産ポートタワー ウオッセ21銚子市川口町 0479−25−4500